どうも、しばけんです。
マッチングアプリを開く。いいねを送る。返事を待つ。たまに会話が続いても、気づけば消えている。これを仕事終わりに毎日やっていたら、恋人探しというより無給の残業だ。
以前、マッチングアプリや結婚相談所より国際結婚を勧める理由を書いた。今回は海外の情報も見ながら、マッチングアプリを使ってはいけない理由を5つ掘り下げる。
俺の結論は身長・学歴・収入・人種などの条件で会話の入口にも届かず消耗しているなら、アプリで粘るより、SNSで共通の関心から相手を見つける方向へ切り替えようということだ。 投稿や交流を通じて、プロフィールの数項目には収まらない自分を知ってもらう。
今回は条件による選別、終わらない比較、気力の消耗、課金の限界、人柄を知る材料の少なさという5つの理由から、その考えを説明していく。
英語圏だけの話でもない。スイスのドイツ語メディアSRFは2025年12月にデート疲れを、スペインのEL PAÍSは同年2月に若者のアプリ疲れを取り上げている。

以前はマッチングアプリもお薦めしていたけど、今はSNSのほうが良いと個人的には思ってる。


1. 条件で話す前に候補から外される

アプリで厳しいのは、中身を知ってもらう前に、プロフィールの条件で選別されることだ。 まず会話してみようにすら進めなければ、気遣いやユーモアを伝える機会もない。
努力で越えにくい条件
条件設定は個人の自由だがアプリはフィルターがあるので簡単に足切りされてしまう。160cmの女性が180cm以上を必須にすれば、175cmの男性は本人より15cm高くても対象外だ。
Bumble公式は有料の身長フィルターを案内している。Hinge公式にも身長の設定があり、条件外の人も表示するか選べる。厳しい絞り込みなら、自己紹介を読まれる前に通常の候補から外れる可能性がある。
ただし、女性利用者の何%がいわゆる高身長を必須にするかは確認できていない。全女性共通の基準ではないが、そうした条件を持つ相手には自己紹介を何回直しても175cmが183cmになるわけではない。
俺は妻より身長低いが結婚しているわけで条件としては最重要というわけではないのだろう(もちろん人によるだろうが)だがもしアプリでの出会いなら俺は妻とは結婚どころか出会いさえしていなかった可能性もある。

会ってみたら身長気にならないってなるかもしれないがそれ以前に切られるからどうしようもない。

割と女性の側は身長設定しがちとは聞くんだよね
学歴や収入でも、次の選別が待っている
身長だけ通れば終わりでもない。Whyteらの2018年の研究は、出会い系サイトの会員41,936人の希望条件を分析し、女性は男性より学歴条件を示しやすく、本人の学歴を考慮しても相手に求める最低学歴が高い傾向を報告している。これは希望条件の研究で結婚できた割合ではない。原著要旨
収入についても、オンラインでプロフィールを見た後の連絡行動を分析したHitschらの2010年の研究では、女性は男性より、身体的な属性に対して収入を重く評価する傾向が示された。原著要旨
どちらも過去のサービスの研究だが、中身さえよければ条件は関係ないとは言い切れない材料だ。
Hingeでは学歴も有料フィルターの項目に入る。一方、同じ公式一覧に収入は載っていない。機能で自動的に除外される場合と、職業・学歴・収入などを見て人が選ぶ場合は分ける必要がある。 どちらにしても、男性側からは条件で外れたのか、人柄が伝わらなかったのかが分かりにくい。
人種や民族の条件は、頑張れば変えられるものではない
国際恋愛なら、人種や民族の選別も無視できない。Hingeの公式設定にはEthnicity(民族的背景)がある。人種・国籍と完全に同じ概念ではないが、年齢や距離以外でも候補を絞れるということだ。
LinとLundquistの2013年の研究では、異性愛のオンライン利用者の連絡・返信に同じ人種の相手を選ぶ傾向が見られ、白人利用者で観察された人種選好は、学歴では説明しきれなかった。原著要旨
ここから「白人女性は日本人男性を選ばない」と飛躍するのは違う。研究対象の傾向と目の前の個人は別だ。ただ、学歴を上げたり収入を増やしたりすれば、どんな相手の人種的な好みも越えられる、とは考えないほうがいい。
女性に好みがあること自体を否定したいのではない。俺が言いたいのは、自分を候補に入れない条件が重なる場所で、延々と審査を受け続ける必要はないということだ。条件外になるたびに、自分の人間としての価値まで低く見積もらなくていい。

2. 選択肢が多すぎて目の前の相手と関係を育てられない

次の候補を見ることが習慣になると一人と向き合う時間が後回しになる。 出会える人数が多いことと、付き合う相手を決められることは別問題だ。
PronkとDenissenの研究は、オンラインで候補を次々に評価する場面を3つの研究で調べ、後になるほど相手を受け入れにくくなる傾向を報告している。結果には男女差があり、全利用者が必ず同じ反応になるわけではないが、選択肢の多さが単純に有利とは限らない。大学の研究紹介
例えば会話は普通に楽しい、でも趣味が完全には一致しない。そこでもう少し探せば、もっと合う人がいるかもと次へ行く。次の人にも何か足りない、また次へ。こんな選び方だと、検索は上達しても関係は一向に進まない。
しかも、自分だけが選んでいるわけではない。こちらが相手を保留している間、相手も別の人と話しているかもしれない。最初から独占関係ではないとしても、ずっと比較対象の一人という状態には疲れる。
もちろん、違和感や嫌な扱いを我慢して付き合えという話ではない。大事な価値観が違う」と「好きな映画が一緒じゃないは分けよう、ということだ。
俺なら、話してみたい相手がいるときは、意味もなく候補を増やさない。アプリを開く目的が、その人との会話より新しい顔の確認になっていたら、一度閉じる。出会いを探す作業が、出会った人を知る邪魔になっていたら本末転倒だ。SNSでも比較は起こるが、趣味の投稿について何度か話すような、候補を選ぶ以外の接点を作る余地はある。

その前に条件が厳しすぎてほとんどの男は出会いまでいかない。

これについては男の人に同情を禁じ得ない

難しい日本語使うやんけ・・・
3. 返信待ちとやり直しで時間だけでなく気力も減る

ドイツ北部で2022年に集めた27人へのインタビューを分析した、Degenらの2025年の論文がある。繰り返しの会話、拒絶や不信、使い続ける疲れが語られ、不満を抱く利用者が相手や異性全体を悪く見るようになる過程も扱っている。これは体験を深く調べる質的研究で、ドイツ人全体の何%がアプリに疲れているかを示すものではない。原著論文
最初はいい人がいたら会いたいだったのに、いつの間にかどうせ今回も消えるんだろと思いながら返信する。自分を守るために期待を下げた結果、ちゃんと話そうとしている相手にも雑になる。そういう状態は、本人にとっても相手にとってもつらい。
時間の面でも、無料だから損していないとは言えない。仮に毎日30分使えば、30日で15時間。これは利用者の平均ではなく単純な計算だが、その時間を英語、運動、友人との予定に回す選択肢はある。
全部を自己投資に変えて意識高く生きろとまでは言わない、きちんと寝るだけでもいい。ベッドに入ってから、見知らぬ人の返信で今日一日の気分を決める必要はない。
俺なら睡眠や仕事に食い込む・会話が義務になる・関係ない女性にまで腹が立つ・このあたりを休止の合図にする。恋愛をやめるのではなく、疲れるやり方をいったんやめる。その時間の一部を、趣味の発信や好きな話題での交流に回す。スマホとの距離を見直したい人へ
アプリを消しても、別の画面をずっと見てしまうなら、スマホ全体の使い方を整理するのも手だ。カル・ニューポートの『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』は、その考え方を知るための候補になる。恋愛攻略本ではなく、自分の時間を何に使うか考えたい人向けだ。
4. 課金で買えるのは機能や露出で相手の好意ではない

結果が出ないから追加課金するを繰り返すなら、一度止まったほうがいい。 有料機能に意味があるかもしれないが自分に必要かは分けて考えたい。

えっ、追加の課金を!?

できらぁ!
見てもらえる可能性が上がること自体に価値を感じる人はいるだろう。だが、見た相手が話したいと思うか、生活の場所が合うか、結婚への考えが合うかは、その後の別の問題だ。
ここまで払ったのだから、今やめたらもったいない。この気持ちで更新しているなら、出会いへの期待より、過去の出費が判断を引っ張っていないか考えたい。払った金を取り返すために払う金が増える、という状態は避けたいところだ。
更新前に、直近の利用時間・支出・実際に会えた人数・もう一度会いたい相手がいたかを書き出してみる。会えた人数も恋愛の勝ち負けではなく、その手段が今の自分に合うかを見る材料だ。追加の露出を買う前に、続ける目的を確認しよう。課金しても相手の身長・学歴・人種への好みが変わる保証はない。俺なら、反応のない場所への追加出費より、自分の趣味や生活を伝える発信に手をかける。

5. 短いプロフィールでは人柄を知ってもらう材料が足りない

写真と条件の比較で不利なら、それ以外の自分が伝わる接点を増やしたほうがいい。 優しい、面白い、落ち着いている。こういう特徴は、自分でプロフィールに書いても相手には確かめにくいというか嘘くさく見えてしまうまである。
例えば「料理が好きです」の一行と、普段作っている料理の写真、失敗した日の笑い話、質問への丁寧な返事では、伝わる情報が違う。仕事の肩書だけでなく、何を楽しみ、どう人と接するかを見てもらえる。その積み重ねを作る場所として、俺はSNSを勧めたい。
もちろん、アプリでも詳しい自己紹介や会話はできるし、SNSでも写真だけで判断されることはある。違いとして使いたいのは、恋愛候補として選ばれる前から、投稿内容をきっかけに交流できる余地だ。条件を隠して相手をだますという意味ではない。
ドイツの前述のインタビュー研究でも、アプリに疲れた参加者がInstagramなどを代わりの場として捉える話が扱われている。ただし、これは参加者の感じ方であり、SNSのほうが交際成功率が高いという比較実験ではない。原著論文
SNSを使えば、相手の普段の発信を見る材料も増やせる。ただ、投稿が多いだけで本人確認が済むわけではない。スペインの欧州消費者センターも、偽の人物像で親密になり金銭などを狙うcatfishingについて、アプリとSNSの両方へ注意を促している。公式の注意喚起
海外の相手なら、住む場所、会える時期、望む関係を少しずつ確かめる。急な投資話や送金要求は恋愛の進展と混同しない。人柄を知るためにSNSを使うのであって、警戒を全部捨てるために使うわけではない。

まとめ

身長・学歴・収入・人種・アプリでは、自分の人柄を伝える前に条件で候補から外れることがある。そのうえ比較返信待ち課金を繰り返して消耗するなら、同じ場所で頑張り続けることが正解とは思わない。
俺はアプリに使っていた時間をSNSで自分の趣味や生活を発信し、共通の関心を持つ相手と知り合う時間へ変えることを勧める。 この条件の男性なら会うだけでなく、この人の話は面白い・同じものが好きなんだという入口を増やそう。
外国人女性とSNSで知り合うなら、何から始める?
まず、自分が本当に続けている趣味をプロフィールと投稿に出す。料理、ゲーム、旅行、写真、スポーツ。見栄を張った高級品より、何を楽しんでいる人なのかが分かるほうが会話の材料になる。英語で短い説明を添えるなら、完璧な長文より自分の言葉で返せる内容にしよう。
次に、その趣味を楽しんでいる海外の人の投稿を読み、内容についてやり取りする。「日本の男性に興味ある?」といきなり聞くより、同じゲームの話、写真を撮った場所、料理の作り方など、今そこにある話題から始める。相手の国籍や見た目だけで送り先を集めるやり方では、アプリでやっていたことの繰り返しになりやすい。
例えば相手がパン作りを投稿していたら、「その焼き色いいね。自分はいつも少し焼きすぎるんだけど、温度はどうしてる?」。これは会話例だけど褒め言葉だけを連投するより、自分も関心を持っている話題なら返事の後も話を続けやすい。
やり取りが自然に続き、相手も話したがっているなら、DMで続きを話してよいか尋ねる。返事がない、断られた、恋人がいると分かったら追わない。SNSは恋人募集中の人だけがいる場所ではない。友達を装って親切の見返りに交際を求めるのもやめよう。
詳しくは外国人女性へのSNSメッセージの基本も読んでみてほしい。
SNSなら必ず出会えるのか?
SNSにも見た目や人種への好みはあるし、発信に反応がないこともある。それは否定しないさらに下記のようなアプリへの好意的な意見もある。
Pewの2023年公表調査(2022年7月実施)では、利用経験のある男性の57%が全体として肯定的な経験だったと答えている。ただ2026年現在はこれがだいぶ変わったように個人的には感じる。

ただ男の場合はムダだった時も、無駄なのが確認できて良かったって場合もあるしなw

それも嘘じゃないしねぇ
SNSを勧めるのは属性が消えるからではなく、趣味、考え方、普段の振る舞いを知ってもらう入口を作れるからだ。
今週は、いいねを送り続ける代わりに、自分が楽しんだことを一つ投稿しよう。そして同じことを楽しんでいる人の話を聞いてみよう。条件表の中で選ばれるのを待つだけでなく、一人の人間として知り合うところから始めればいい。

終わり。












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